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南アフリカランド円のFX両建てトレード
FXの両建てとは
FXトレードにおいて、両建てとは1つの通貨ペアで、買いと売り両方のポジションを保有することです。
異業者間両建て(スワップ金利のサヤ取り)も、FXの両建ての1つですが、その目的は、異なるFX会社のスワップ差を利用して稼ぐ手法です。
それに対して、今回説明する両建てトレードは、異なるFX会社のスワップ差ではなく、為替差益を目的にトレードしますので、買いと売りで同じFX会社でも問題ありません。
南アフリカランド円のFX両建てトレード手法
ランド円の為替相場が下がった(円高になった)時に買いポジションを保有し、逆に上がった(円安になった)時に売りポジションを保有します。
イメージとしては下図のようになります。
買いポジションを保有する条件
・毎月、月初めに為替レートをチェックし、過去6か月の平均為替レートを7%下回る
(例:過去6か月の平均為替レートが8円の場合、月初めの為替レートが8円×0.93=7.44円より下で買いポジションを保有)
売りポジションを保有する条件
・毎月、月初めに為替レートをチェックし、過去6か月の平均為替レートを3%上回る
(例:過去6か月の平均為替レートが8円の場合、月初めの為替レートが8円×1.03=8.24円より上で売りポジションを保有)
保有したポジションを決済する条件
・毎年決済する
・決済せずにそのまま保有する
といった方法が考えられます。
ランド円の両建てトレードで、実際にどのくらいの利益が得られるのか検証してみました。
南アフリカランド円FX両建てトレードの成績
2008年~2016年11月までランド円で両建てした場合のトレード成績を検証しました。
検証において、保有ポジションの決済は、以下の2種類の決済パターンを採用しました。
- 保有したポジションを、毎年12月末に決済した場合(パターン1)
- 保有したポジションを決済せずに保有した場合(パターン2)
検証してみると、両建てトレードは、決済のタイミングによって、得られる利益に大きな差が出ることが分かりました。
では、それぞれのトレード成績を見てみましょう。
パターン1.保有したポジションを、毎年12月末に決済した場合
年度 | 買いポジション の平均レート (保有通貨量) |
売りポジション の平均レート (保有通貨量) |
決済レート | 合計損益 |
2008年 | 12.14円 (6万通貨) |
14.4円 (2万通貨) |
9.55円 | -5万8700円 |
2009年 | 9.76 円 (4万通貨) |
11.76円 (6万通貨) |
12.51円 | +6万5100円 |
2010年 | 保有せず | 12.67円 (3万通貨) |
12.29円 | +1万1400円 |
2011年 | 9.93円 (4万通貨) |
12.29 円 (3万通貨) |
9.50円 | +1万500円 |
2012年 | 9.34円 (2万通貨) |
10.79円 (2万通貨) |
10.20円 | +2万8900円 |
2013年 | 保有せず | 10.34円 (5万通貨) |
10.00円 | +1万7100円 |
2014年 | 保有せず | 10.20円 (2万通貨) |
10.37円 | +1900円 |
2015年 | 8.75円 (4万通貨) |
10.37円 (1万通貨) |
7.77円 | -1万3200円 |
2016年 | 7.36円 (4万通貨) |
7.92円 (2万通貨) |
8.50円 | +3万4000円 |
2017年 | 保有せず | 8.48円 (3万通貨) |
9.08円 | -1万8000円 |
2018年 | 7.72円 (3万通貨) |
9.06円 (4万通貨) |
7.59円 | +5万4900円 |
合計 | - | - | - | +13万3900円 |
年度 | 買いポジション の平均レート (保有通貨量) |
売りポジション の平均レート (保有通貨量) |
決済レート | 合計損益 |
毎年決済するパターン1では、2008年~2018年の間で、合計13万3900円のプラスです。
パターン2.保有したポジションを決済せずに保有した場合
買いポジション の平均レート (保有通貨量) |
売りポジション の平均レート (保有通貨量) |
決済レート | 合計損益 |
9.55円 (27万通貨) |
10.78円 (33万通貨) |
7.59円 (2018年12月31日時点) |
+52万3500円 |
一方、2008年から保有し続けたポジションを決済せずに保有し、2018年12月31日で決済した場合、52万3500円のプラスです。
決済せずにそのまま保有した場合、毎年決済する場合に比べ、約4倍の利益が得られることが分かりました。
ランド円の両建てトレードは、毎年決済するよりは、決済せずに保有しておく方が、大きな利益につながることが分かりました。
ランド円両建てトレードの詳しい保有履歴を知りたい方はこちらです
→保有履歴
パターン2のほうが、利益が大きくなる理由
パターン1のように、1年間だけの保有では、為替相場が上昇したまま、あるいは下落したまま決済する場合があります。
こうなると、買いポジションor売りポジションどちらかのポジションが多くなってしまい、さらに為替相場が上昇、下落したまま決済しますので、得られる利益が少なくなってしまいます。
例えば、2008年と2015年は下落相場でしたので、パターン1では決済時に買いポジションの数が売りポジションよりも多く、マイナスになっています。
一方、パターン2は保有期間が長く、保有中に為替相場の上昇や下落があり、買いポジションと売りポジションの保有量が同程度に落ち着きます。
そのため、ポジション決済時、片方のポジションがマイナスでも、反対のポジションでそれ以上の利益を得ることができます。
パターン2は、保有通貨量は多くなるものの、必要な証拠金は小額
パターン2では、買い27万通貨、売り33万通貨の合計60万通貨保有しています。
そのうち、買い27万通貨、売り27万通貨は、円安・円高のどちらになっても為替差損が大きくなることはありません。
そのため、証拠金をレバレッジ25倍に近い状態にしても、ロスカットされる恐れはありません。
例えば、レバレッジ20倍で54万通貨保有する場合の必要証拠金は(1ランド=8円で計算)
必要証拠金=8×540000÷20=21万6000円
残りの売り6万通貨には、余裕を持って18万円の証拠金を入れたとしても、
合計で必要となる証拠金は21万6000円+18万円=39万6000円です。
このように、39万6000円の証拠金で、52万3500円の利益が得られます。
つまり、2008年~2018年12月の11年で入金した証拠金39万6000円が、
39万6000円(証拠金)+52万3500円(利益)=91万9500円
になって帰ってくることになります。(証拠金の2.3倍です)
なお、両建て時の証拠金が片方だけでOKのFX会社※であれば、証拠金はさらに少なくなります。
※両建て時に必要な証拠金は、FX会社により異なります→両建て時の証拠金でFX会社を比較
南アフリカランド円FX両建てトレードのメリット・デメリット
デメリット
・ポジションを増やしていくと、それだけ証拠金が必要になります
・ランド円のスワップ差が大きいFX会社でトレードすると、スワップ差による損失が日々発生
メリット
・ほぼ同じ量の売りと買いのポジションを保有するため、レートの変動に一喜一憂せずに済み、精神的に楽です
・単年で区切らず、長く保有するほど大きな利益を見込めるため、頻繁に売買する必要がなく、売買に手間がかかりません
リスク | 小(最小1) | 大(最大5) | |
最大リターン | 小(最小1) | 大(最大5) | |
手間 | 小(最小1) | 大(最大5) |
※最大リターン・・・この投資法で期待できる最大の利益
南アフリカランド円でFX両建てトレードをする場合
この投資法は、買いと売り両方から入るトレード法のため、
・買いと売りでスワップ差がない
という条件を満たすFX会社を活用すると、スワップ差で余計な手数料を取られません。
南アフリカランド円 FX両建てトレードでオススメのFX会社
・買いと売りスワップが一本値で両建てトレードに最適のFX会社
・ランド円のスプレッドが最狭水準
・取引ごとに取引応援ポイント(ポイントは現金と交換できます)
・口座開設・維持料金とも0円で口座開設にお金がかかりません
・口座開設申し込み後、最短翌日からトレード可能
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詳細はDMM FXの公式サイトでチェックしてください。
ランド円の買いと売りのスワップ、両建て時の証拠金を比較したい方はこちらです↓
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