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著者:為替カバ 更新日:2021年4月2日
初心者におすすめの投資の流れ 商品の選び方や投資方法は?
私が投資初心者の頃、どんな手順で投資を始めたらいいのかわからなかったため、利益を出せるようになるまで非常に苦労しました。
そこで、初心者におすすめの投資の流れを紹介します。
1.投資目的(投資期間)・投資金額の確認
投資の目的は何ですか?
投資の目的を決めない限り、ベストな投資方法も決まりません。
投資目的には、以下のようなものがあります
・家の購入資金を貯めたい
・老後の不安だから
・子供の大学費用を貯めたい
・早期リタイヤしたい
投資目的が決まったら、投資期間も決めやすくなります。
例1)3年以内に家を買うために、頭金を多く用意したい
→投資期間3年
例2)現在40歳だが、60歳の定年までに老後資金を蓄えておきたい
→投資期間20年
例3)10年後に早期リタイヤしたい
→投資期間10年
投資金額はどのくらいですか?
投資は預けたお金がプラスになることもあれば、マイナスになることもあります。
そのため、生活費の半年分くらいは手元に現金を残しておくことをおすすめします。
逆に少なすぎると、投資目的を達成できない恐れがあります。
これらのことを考慮しつつ、投資金額を決めましょう。
2.投資対象を選ぶ
投資には様々な種類があります。
主な投資商品を2018年の年初に投資した際の投資成績とともに紹介します。
下に行くほどリスクが高くなります。
主な投資対象 | 2018年 最大下落率 |
2018年 最大上昇率 |
米ドル円 (FXレバレッジ1倍) |
-7.2%※ | +1.7%※ |
先進国債券インデックス (債券連動型投資信託) |
-7.3% | +0.4% |
SPDRゴールド・シェア (金連動型ETF) |
-13.2% | +1.4% |
南アフリカランド円 (FXレバレッジ1倍) |
-22.0%※ | +2.3%※ |
トルコリラ円 (FXレバレッジ1倍) |
-48.5%※ | +1.9%※ |
先進国株式インデックス (株式連動型投資信託) |
-15.6% | +6.1% |
ビットコイン(仮想通貨) | -77.5% | +31.6% |
個別株 | 上場廃止 (日本海洋掘削ほか) |
+1268% (ALBERT) |
主な投資対象 | 2018年 最大下落率 |
2018年 最大上昇率 |
※FXの最大上昇率・最大下落率にはスワップポイントを考慮していません
米ドル円:年間0.25%・南アフリカランド円:年間3.50%、トルコリラ円:年間19.00%相当のスワップポイントをもらえます
上の表から、各投資対象のリスクとリターンが、感覚的にわかります。
次に、それぞれの投資対象の特徴を簡単に紹介します。
米ドル円(FXレバレッジ1倍)
アメリカの通貨であり、世界中で1番利用される通貨。
日本円から米ドルを購入することにより、年間0.25%相当の金利収入を得られます。
為替の変動があるものの、株価の変動よりは緩やかでリスク小。
メリット | デメリット |
・2018年の最大下落率が1番低い | ・大きなリターンは望めない |
先進国債券インデックス(債券連動型投資信託)
先進国の国債(≒通貨)に投資。
通貨の比率は米ドル46%・ユーロ39%などで、この2通貨で8割以上を占めます。
ユーロの政策金利は0%と米ドルより低く、リターンも米ドル円単独投資より少なめです。
メリット | デメリット |
・2018年の最大下落率が低め | ・大きなリターンは望めない |
SPDRゴールド・シェア(金連動型ETF)
金価格に連動するETF。
通貨の比率は米ドル46%・ユーロ39%などで、この2通貨で8割以上を占めます。
ユーロの政策金利は0%と米ドルより低く、リターンも米ドル円単独投資より少なめです。
メリット | デメリット |
・2018年の最大下落率が低め | ・金利がつかない ・大きなリターンは望めない |
先進国債券インデックス(債券連動型投資信託)
先進国の国債(≒通貨)に投資。
通貨の比率は米ドル46%・ユーロ39%などで、この2通貨で8割以上を占めます。
ユーロの政策金利は0%と米ドルより低く、リターンも米ドル円単独投資より少なめです。
メリット | デメリット |
・2018年の最大下落率が低め | ・大きなリターンは望めない |
南アフリカランド円(FXレバレッジ1倍)
アフリカ南部に位置する南アフリカ共和国の通貨であり、高金利通貨として有名。
日本円から南アフリカランドを購入することにより、年間3.50%相当の金利収入を得られます。
米ドル円よりは変動が大きく、株価の変動よりは緩やかでリスク中程度。
メリット | デメリット |
・米ドル円より高い金利がつく | ・米ドル円よりレートの変動が大きい |
トルコリラ円(FXレバレッジ1倍)
中東に位置するトルコの通貨であり、高金利通貨として有名。
日本円からトルコリラを購入することにより、年間19.00%相当の金利収入を得られます。
暴落が定期的に起こり、南アフリカランドよりもレートの変動が大きいです。
メリット | デメリット |
・南アフリカランドより高い金利がつく | ・南アフリカランド円よりもレートの変動が大きい |
先進国株式インデックス(株式連動型投資信託)
先進国の株式に投資。
好景気には値上がり、不景気では暴落するのが特徴。
通貨に投資するよりもリスクは高いです。
メリット | デメリット |
・価格の値上がりが期待できる | ・リスクが高め |
ビットコイン(仮想通貨)
仮想通貨を代表するコイン。
全く新しい投資対象で、今後どうなるかは未知数。
リスク・リターンとも、外国株式インデックスより高いです。
メリット | デメリット |
・変動が激しいため 高いリターンを得られる可能性がある |
・外国株式インデックスよりリスクが高い ・持っていても金利がつかない ・今後どうなるかわからない |
個別株
個別企業の株式に投資。
日本の東証1部に上場する銘柄だけでも2141社あります。(2019年4月26日時点)
銘柄によってはビットコインよりもリスク・リターンとも高いです。
メリット | デメリット |
・銘柄によっては大きなリターンを期待できる | ・銘柄選びが大変 ・上場廃止になったら取引できない(=無価値) |
3.投資方法を選ぶ
リスクの低い順に以下の投資方法があります。
ただし、投資家の知識によってリスクが多少変わります。
リスク | 特徴 | |
サヤ取り | 低 | レートの変動リスクを受けない |
長期保有 | 低~中 | 1年以上保有で金利や値上がりを期待 |
スイングトレード | 中 | 数日~数か月の保有で値上がりを期待 |
自動売買 | 中~高 | 自動売買プログラムに投資を委ねる |
デイトレード スキャルピング |
高 | 1日未満の保有で値上がりを期待 |
サヤ取り
FX会社間のスワップポイントの違いで稼ぐ、スワップポイントのサヤ取りが有名です。
同一通貨ペアで売りと買い両方のポジションを保有するため、為替リスクがありません。
詳しく確認→FXスワップポイントサヤ取り
長期保有
金利や値上がり益を期待して、1年以上持ち続ける投資法です。
投資対象を選んだら何もする必要がないため、投資に時間をかけたくない方におすすめです。
スイングトレード
主に値上がり益を期待して、数日から数か月保有する投資法です。
どのような条件で売買するのか、しっかりした売買根拠と、過去相場での検証が欠かせません。
そのため、投資に時間をかけられないorかけたくない人には不向きです。
自動売買
売買プログラムが、自動で売買してくれるため、トレード中は何もする必要がありません。
ただし、売買プログラムは無料・有料を含め多数あり、どの売買プラグラムを採用するかの選択作業が必要です。
また、過去の実績がよい売買プログラムであっても、将来的に使えなくなることが多く、売買プログラムの定期的な乗り換えが必要です。
デイトレード・スキャルピング
値上がり益を期待して、1日未満の短期で保有する投資法です。
スイングトレードと同様、どのような条件で売買するのか、しっかりした売買根拠と、過去相場での検証が欠かせません。
そのため、投資に時間をかけられないorかけたくない人には不向きです。
4.投資スタート
これらの投資対象・投資方法から、自分にベストなスタイルを採用します。
投資初心者におすすめなのは米ドル円の長期投資
まず、日本円から別の金利が高い国の通貨に投資するのが一番手堅い投資です。
その中でも、米ドルは以下のメリットがあります。
- 世界で一番取引量が多いため、値動きが安定している
- 政策金利が1.25%と先進国の中でも高め
また、外貨預金よりはFXのほうが手数料が安くおすすめです。
ただし、金利(FXではスワップポイント)はFX会社によって大きく違いますので要注意です。
→米ドル円のスワップポイントを比較
積極的に投資したい人ならFXサヤ取り+株式投資
FX会社のスワップポイントの違いで利益を得るFXサヤ取りは、相場の暴落時でも含み損は発生しません。
そのため、
- 平常時:FXサヤ取りで絶対リターンを目指す
- 暴落時:株式に資産を移行
- 平常時に戻る:再びFXサヤ取りへ移行
といった戦略もありです。
暴落の判断基準は
「新聞やニュースで株価の暴落が取り上げられるようになる」
ことです。
FXサヤ取りでおすすめ
→ランド円でのFXサヤ取り
株式投資でおすすめ
→先進国株式インデックス・日本株式インデックスなど
なお、先進国株式インデックスなどの投資信託に投資する場合、FXサヤ取りでも用いるGMOクリック証券でも投資信託を購入できます。
GMOクリック証券は1つの口座でFX・株・投資信託など様々な投資商品を購入できて便利です。
GMOクリック証券FXネオの公式サイト
※GMOクリック証券は、くりっく365口座・投資信託口座・株式口座など、様々な口座開設サイトがありますが、一番お得なのは、唯一最大300,000円キャッシュバックがあるFXネオ口座です
兼業投資家や投資初心者にはおすすめできない投資法・投資対象
投資法では、デイトレード・スキャルピング・スイングトレードはおすすめできません。
トレード手法の検証に時間がかかるため、専業である程度時間をとれる人でないと難しいでしょう。また、検証に多くの時間を割いたとしても、利益を出せるトレード手法が見つかる保証はありりません。
投資対象ではトルコリラ・ビットコイン(仮想通貨)・個別株の長期投資は、特に投資初心者にはおすすめできません。
- トルコリラ:インフレ率が高く、値下がり傾向
- ビットコイン:値上がりを目的に作られたものではなく、値動きが激しい
- 個別株:選択を誤るとほぼゼロになる
これらリスクが高い投資対象に投資したい場合、投資資金の10%以内にするなど、少額でスタートしましょう。