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金価格と南アフリカランドの為替相場の相関
南アフリカが世界有数の金産出国であることから、南アフリカランドの為替相場は金価格と連動して動くという話を耳にしますが、本当にそうなのでしょうか。
過去のレートから相関関係を調べてみることにしました。ここで金価格として用いるのは、2008年6月に東京証券取引所で上場しているSPDRゴールドシェア(銘柄コード
1326)です。
このSPDRゴールドシェア(銘柄コード 1326)、0.1トロイオンス(約3.11g)あたりの金価格(日本円)に連動します。
SPDRゴールドシェア:世界の市場で重複して上場しており、世界最大の純資産残高(5兆円超)を誇る金価格に連動する金ETFです。
では、金価格と南アフリカランドの為替に相関関係があるのか見てみましょう。
上のグラフは2008年6月から、2018年2月までのSPDRゴールドシェアとランド円の推移を表したものです。
このグラフから、たしかに2008年10月の世界金融危機ではどちらも下落しているのですが、それ以外ではあまり相関が見られませんでした。
それを裏付ける証拠として、SPDRゴ-ルドシェアのほうは世界金融危機の後、
急激に上昇し、1.5倍以上になっているのに対し、
ランド円のほうは世界金融危機後、それほど値が伸びていません。
特に目を引くのが、2011年8月にアメリカの国債格付けが下がったときです。
ランド円はそれまで12円台のレートだったのが、9円台にまで落ちているのに対して、
SPDRゴールドシェアは12000円前後から13000円前後にまで上がっています。
さらに、2015年8月以降の中国発世界同時株安では、9円台だったランド円が6円台まで暴落したのに対し、金価格は暴落しませんでした。
結論
金価格とランド円は相関があまりないといえるでしょう。
ですので、金価格とランド円に対する検討はこれで終わりです。
次に南アフリカのGDP(経済成長率)と為替の相関を見てみました。
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