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インフレ率と南アフリカランドの為替相場の相関
インフレ率(消費者物価指数)が高くなる=お金よりも物の価値が高くなることですから、
その国の通貨は徐々に安くなることになります。
物価を見るには、消費者が購入する生活用品の価格変動を示す指数である、
インフレ率が一番分かりやすいですね。
南アフリカのインフレ率は為替と連動するのでしょうか。
このページでは、南アフリカのインフレ率とランド円の相関関係を調べてみることにします。
上のグラフは2008年~2019年までの南アフリカのインフレ率とランド円の相関図です。
インフレ率(消費者物価指数)が上がった場合
まず、インフレ率が上がるとどうなるのでしょうか。
【ケース1】
2010年9月~2012年1月にかけて、南アフリカのインフレ率は3.1%→6.3%に上がりました。
その間ランド円は1ランド11.98円→9.74円まで下落しています。
【ケース2】
2015年8月~2016年2月にかけて、南アフリカのインフレ率は4.6%→7.0%に上がりました。
その間ランド円は1ランド9.12円→7.09円まで下落しています。
【ケース3】
2016年8月~2016年12月にかけて、南アフリカのインフレ率は5.9%→6.8%に上がりました。
その間ランド円は1ランド7.01円→8.50円まで上昇しています。
インフレ率(消費者物価指数)が下がった場合
次に、インフレ率が下がるとどうなるでしょうか。
【ケース1】
2008年8月~2010年9月にかけて、南アフリカのインフレ率は12.0%→3.1%まで下がりました。
その間ランド円は1ランド14.14円→11.98円まで下落しています。
【ケース2】
2016年2月~2016年8月にかけて、南アフリカのインフレ率は7.0%→5.9%まで下がりました。
その間ランド円は1ランド7.09円→7.01円と、大きな変動は見られませんでした。
【ケース3】
2016年12月~2018年3月にかけて、南アフリカのインフレ率は6.8%→3.8%まで下がりました。
その間ランド円は1ランド8.50円→8.97円と、若干上昇しています。
結論
2008年~2019年までインフレ率が上がったケースは3つ、下がったケースも3つしかなく、これらから相関を導き出すのは難しいでしょう。
これらのことから、 インフレ率とランド円は相関が不明です。
インフレ率が上がっても下がっても、ランド円の為替相場が下がる場合が多いため、
個人的には相関はそれほどないのでは?と推測しています。
インフレ率とランド円の相関に対する検討はこれで終わりです。
次に南アフリカの株価と為替の相関を見てみました。
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