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南アフリカランドのチャートとMACD
MACDとは
MACDは、トレンドフォロー系のテクニカル指標として知られています。MACDは、「Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束拡散法)」を略したもので、平均を取る期間の違う2つの移動平均を用いた指標です。
ただし、この移動平均は単純に一定期間の価格を平均したものではありません。
MACDに使う移動平均は指数平滑移動平均で、平均を取る期間の価格のうち、新しいものほど比重が高くなるような計算をして平均を取ります。
これは、「新しい価格のほうがより大きな影響を与える」という考えに基づいています。
期間の短いほうの指数平滑移動平均を短期平均、期間の長い指数平滑移動平均を長期平均といい、短期平均の値から長期平均の値を引いた差がMACDと呼ばれます。
上の表は2014年1月~2015年11月までの、南アフリカランド円の週足チャートです。
ランド円週足チャートの下の図において、
白色:MACDの短期平均
赤色:MACDの長期平均
棒グラフ:短期平均と長期平均の乖離(かいり)
を表しています。
MACDの買いサイン
短期平均が長期平均を上に抜けるとき、買いのサインとなります。
MACDの売りサイン
短期平均が長期平均を下に抜けるとき、買いのサインとなります。
上のような売買シグナルの場合、下表の赤丸の部分が買い時、青丸の部分が売り時になります。
1回目の売買では、
購入時の為替レート9.62円
売却時の為替レート10.36円
となり、0.74円の為替差益になります。
では、2回目の売買を見てみましょう。↓
2回目の売買では
購入時の為替レート10.21円
売却時の為替レート9.89円
となり、0.32円の為替差損になります。
つまり、負けてしまいました。これで1勝1敗です。
このサインは週足ですが、2014年1月から2015年11月までの2年弱の間に2回しか売買できていません。
これではちょっと使い物にならないなあという感じです。
月足では、もっと売買回数が少なくなってしまいますので検証しませんでした。
では、1日1回のチェックで非常に面倒ですが、日足チャートで同じことをやってみましょう。
下の表は、2015年7月から2015年11月までの日足チャートとMACDです。
日足チャートで見た場合の、1回目の売買ポイントです↓
1回目の売買では、
購入(売りでエントリー)時の為替レート9.73円
売却(買いで決済)時の為替レート8.82円
となり、0.89円の為替差益になります。
では、2回目の売買を見てみましょう。↓
2回目の売買では、
購入(買いでエントリー)時の為替レート8.78円
売却(売りで決済)時の為替レート8.57円
となり、0.21円の為替差損になります。
というわけで、日足の場合、1勝1敗でした。
週足にしても日足にしても、南アフリカランド円についてMACDで買い時、売り時を決めるのは勝ったり負けたりで、必ず利益につながるわけではないことがわかりました。
この記事で利用したチャート:DMM FXのプレミアムチャート
結論
MACDから、南アフリカランドの売買ポイントを簡単に予測することは出来ない。