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著者:為替カバ 更新日:2020年3月10日
FXスワップポイント狙いの長期投資で稼げる通貨ペアを検証
FXでの長期投資はスワップポイントの獲得が目的になることが多いのですが、為替リスクも考慮する必要があります。
そこで、1番稼げる通貨ペアを為替レートの変動とスワップポイントから検証しました。
2011年~2019年 通貨ペア別為替レート変動率
下の表は、スワップポイント狙いでよく利用される通貨ペアの、年間為替レート変動率です。
※表中の赤字:プラス 表中の青字:マイナス
100%の確率ではないのですが、5%を超える下落相場の翌年は、上昇相場になることが多いことにお気づきでしょうか?
通貨ペア | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
南アフリカランド円 | -22.70% | +7.37% | -1.96% | +3.70% | -25.07% |
メキシコペソ円 | -16.66% | +22.19% | +19.78% | +0.54% | -13.70% |
トルコリラ円 | -22.37% | +19.01% | +0.62% | +4.86% | -19.58% |
米ドル円 | -5.21% | +12.71% | +21.46% | +13.73% | +0.42% |
豪ドル円 | -5.13% | +14.53% | +4.17% | +4.43% | -10.58% |
NZドル円 | -5.24% | +19.91% | +20.72% | +8.06% | -12.07% |
中国人民元円 | -1.51% | +13.91% | +24.95% | +11.05% | -4.01% |
カナダドル円 | -7.64% | +15.62% | +13.57% | +4.37% | -15.82% |
通貨ペア | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
南アフリカランド円 | +9.91% | +6.21% | -16.32% | +2.06% | |
メキシコペソ円 | -18.91% | +0.88% | -2.55% | +2.74% | |
トルコリラ円 | -19.82% | -10.27% | -30.88% | -11.27% | |
米ドル円 | -2.40% | -4.01% | -2.65% | -0.90% | |
豪ドル円 | -3.74% | +4.26% | -12.18% | -1.21% | |
NZドル円 | -1.16% | -1.55% | -7.81% | -0.75% | |
中国人民元円 | -8.66% | +2.29% | -7.83% | -2.11% | |
カナダドル円 | +0.33% | +2.78% | -10.24% | +3.91% |
為替相場は、投資家の感情によって、行き過ぎた下落相場になる年があります。
そのような下落相場の翌年には戻りやすいということですね。
通貨ペア別為替レート変動率 結論
- ほとんどの通貨は、行き過ぎた下落相場の翌年は上昇する
ただし、例外の通貨ペアもあります。「トルコリラ円」です。
トルコリラ円は2015年~2019年にかけて、5年連続で下落しています。
それにはインフレ率が深くかかわっています。
各通貨のインフレ率
インフレ率とは、物の値段の上昇率のことで、物価上昇率ともいわれます。
インフレ率が上がると、物に対して通貨の価値が下がります。
そのため、
「同じ物の値段は、どこの国でも同じになる」
という購買力平価説によると、
「インフレ率が高い国の通貨は、インフレ率が低い国の通貨よりも価値が下がる」
ことになります。

下の表は各通貨のインフレ率です。
トルコリラのインフレ率が一番高く、特に2019年は15.46%と、他の国の通貨に比べて圧倒的な高さです。5年連続で為替レートが下がっているのもうなずけますね。
通貨ペア | 2011年~2019年 平均インフレ率 |
2019年 インフレ率 |
トルコリラ | 10.01% | 15.46% |
南アフリカランド | 5.27% | 4.14% |
メキシコペソ | 3.94% | 3.64% |
中国人民元 | 2.45% | 2.31% |
豪ドル | 2.03% | 1.60% |
米ドル | 1.79% | 1.82% |
カナダドル | 1.74% | 2.01% |
NZドル | 1.48% | 1.44% |
日本円 | 0.65% | 0.99% |
為替は短期的にはインフレ率以外の他の要因で大きく動くことがありますが、長期的にはインフレ率が高い通貨は、価値が下がりやすい傾向にあるといえます。
各通貨ペアのインフレ率 結論
- インフレ率が高い通貨(トルコリラ)は、複数年連続して下がりやすい
FX長期投資で稼げる通貨ペアを探すには
各通貨ペアの為替レート変動率とインフレ率からお分かりのように
- 前年の為替レートが下落している通貨ペアを選ぶ
- インフレ率が高い通貨(トルコリラ)は避ける
この2点を守れば、スワップポイントと為替差益の両方で利益を出す確率が高まります。
では、2018年・2019年のスワップポイントも考慮した投資成績を見てみましょう。
2018年 FX長期投資成績(スワップポイント+為替損益)
通貨ペア | 始値→終値 | 為替差損 | スワップポイント※ | 合計損益 | リターン※ |
メキシコ ペソ円 |
5.73円 →5.58円 |
-15000円 | +47710円 | +32710円 | ![]() |
米ドル円 | 112.62円 →109.60円 |
-30200円 | +26015円 | -4185円 | ![]() |
NZドル円 | 79.94円 →73.54円 |
-64000円 | +17217円 | -46783円 | ![]() |
中国人民元円 | 17.31円 →15.93円 |
-13800円 | +3268円 | -10532円 | -6.08% |
カナダドル円 | 89.71円 →80.31円 |
-94000円 | +13113円 | -80887円 | -9.02% |
南アフリカ ランド円 |
9.07円 →7.61円 |
-146000円 | +56809円 | -89191円 | -9.83% |
豪ドル円 | 87.87円 →77.16円 |
-107100円 | +18250円 | -88850円 | -10.11% |
トルコリラ円 | 29.70円 →20.61円 |
-90900円 | +38071円 | -52829円 | -17.8% |
※ランド円・メキシコペソ円は10万通貨、そのほかの通貨ペアは1万通貨での運用
※スワップポイント:その通貨ペアで1番スワップポイントが高いFX会社の金額
※リターン:レバレッジ1倍でのリターン
2018年は、すべての通貨ペアで下落しましたが、高いスワップポイントのおかげでメキシコペソ円が唯一プラスリターンです。
その他の通貨ペアは、スワップポイントを考慮してもマイナスでした。
長期投資にとっては厳しい1年でした。
原因は、
- 2018年2月 NYダウの暴落
- 2018年8月 トルコリラショック
- 2018年12月 アメリカ政府機関の一部閉鎖
などにより、市場がリスクオフ※になり、1年を通してすべての為替で円高が進んだためです。
※リスクオフ:投資家がリスクを回避し、より安全な資産に資金が向かいやすい相場状況
ただ、8月に大暴落したトルコリラ円も、1年間ずっと保有していれば、高いスワップポイントのおかげで損失は20%を下回ります。
同様に、2019年も検証しました。
2019年 FX長期投資成績(スワップポイント+為替損益)
通貨ペア | 始値→終値 | 為替差損 | スワップポイント※ | 合計損益 | リターン※ |
メキシコペソ円 | 5.59円 →5.73円 |
+14000円 | +52670円 | +66670円 | ![]() |
南アフリカ ランド円 |
7.59円 →7.74円 |
+15000円 | +55200円 | +70200円 | ![]() |
カナダドル円 | 80.52円 →83.57円 |
+30500円 | +15910円 | +39810円 | ![]() |
トルコリラ円 | 20.53円 →18.17円 |
-23600円 | +34249円 | +10649円 | +5.18% |
米ドル円 | 109.64円 →108.57円 |
-10700円 | +30432円 | +19732円 | +1.80% |
NZドル円 | 73.70円 →72.97円 |
-7300円 | +10778円 | +3478円 | +0.47% |
豪ドル円 | 77.17円 →76.05円 |
-11200円 | +11813円 | +613円 | +0.08% |
中国人民元円 | 15.96円 →15.62円 |
-3400円 | +2442円 | -958円 | -0.58% |
※並び順は2018年の高リターン順
※ランド円・メキシコペソ円は10万通貨、そのほかの通貨ペアは1万通貨での運用
※表中の上段:総合損益・下段:リターン(=為替損益+スワップポイント)
※リターン:レバレッジ1倍でのリターン
2019年FX長期投資のまとめ
2019年は、一番高いリターンはメキシコペソ円、一番低いリターンは中国人民元円です。
2019年は大きな暴落もなかったので、高金利通貨が強かったですね。
スワップポイント狙いの長期投資 メリット・デメリット
デメリット
- 選ぶ通貨ペアと購入のタイミングを誤ると、スワップポイントよりも為替差損が上回る
メリット
- 頻繁に売買しなくていいので、時間をとられない
- 購入のタイミングがよければ、スワップポイントと為替差益の両方を取れる
FX長期投資の購入・売却条件
購入条件
- 前年の為替レートが下がっている
- 直近1年で為替レートが10%以上下がる
上の条件を両方満たすと購入
追加購入条件
- 購入時の為替レートからさらに為替レートが10%以上下がる
売却条件(追加購入なしの場合)
- 購入後1年経過
- 為替レートが5%以上上昇
どちらかの条件を満たすと売却
ただし、追加購入した場合は下の売却条件で売却
売却条件(追加購入ありの場合)
- 追加購入後1年経過
- 為替レートが10%以上上昇
どちらかの条件を満たすと売却
今からの長期投資におすすめの通貨ペア
通貨ペア | 2019年3月10日 為替レート |
2020年3月10日 為替レート |
変動率 |
トルコリラ円 | 20.49円 | 16.94円 | -17.33% |
南アフリカランド円 | 7.70円 | 6.50円 | -15.58% |
NZドル円 | 75.49円 | 65.46円 | -13.29% |
豪ドル円 | 78.18円 | 68.09円 | -12.91% |
メキシコペソ円 | 5.70円 | 4.99円 | -12.46% |
中国人民元円 | 16.54円 | 14.92円 | -9.79% |
カナダドル円 | 82.79円 | 76.03円 | -8.17% |
米ドル円 | 111.12円 | 103.84円 | -6.55% |
今は新型コロナの影響で暴落の真っただ中です。
すべての通貨ペアが1年前と比べて下落しています。
逆に言えば、すべての通貨ペアが買い時といえます。
ただし、さらなる暴落の可能性もありますので、時間分散でのご購入をおすすめします。
また、このような状況では、特に高金利通貨が弱いですね。
真っ先に売りの対象になっています。
おすすめ通貨ペア1 南アフリカランド円
新型コロナの影響で、直近1年で激下がり。そのため、今後下落が限定される可能性あり。
→南アフリカランド円のスワップポイントを比較
為替カバ保有中:平均取得為替レート 7.25円ロング(買い)
おすすめ通貨ペア2 中国人民元円
こちらも直近1年で下落。下落幅が大きく、今後下落が限定される可能性あり。
→中国人民円のスワップポイントを比較
為替カバ保有中:平均取得為替レート 15.90円ロング(買い)
おすすめ通貨ペア3 豪ドル円
70円を切るほどの下落で、今後下落が限定される可能性あり。
→豪ドル円のスワップポイントを比較
為替カバ保有中:平均取得為替レート 76.18円ロング(買い)
また、値動きが安定している通貨を狙うならメキシコペソ円・米ドル円です。
メキシコペソ円
高金利通貨の中で、下落率は低めでした→メキシコペソ円のスワップポイントを比較
米ドル円
基軸通貨で一番メジャーな存在→米ドル円のスワップポイントを比較
※ご注意
この記事でおすすめしている通貨ペアは、あくまで個人の見解です。
最終的な投資の判断はご自身の責任で行ってください。