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著者:為替カバ 更新日:2023年2月9日
米ドルと豪ドルを比較 投資するならどっちを選ぶ?
先進国の中で金利が高い米ドルと豪ドル。
投資対象をどちらにすればいいのか、悩むところです。
そこで、米ドルと豪ドルの発行国である、アメリカとオーストラリアの基本情報を比較しました。
アメリカとオーストラリアの基本情報を比較
アメリカ | オーストラリア | |
人口 | 3億2330万人 | 2439万人 |
国土 | 983万3517平方キロメートル | 774万1120平方キロメートル |
GDP | 21兆4430億ドル | 1兆3870億ドル |
政策金利 | 4.50% | 3.10% |
国債格付け 左:ムーディーズ 右:S&P |
Aaa/AA+ | Aaa/AAA |
経済成長率 | 5.67% | 4.91% |
インフレ率 | 4.69% | 2.82% |
主な産業 | 石油・鉄鋼・自動車 航空宇宙・通信 |
鉱業・工業・輸送機器・食品加工 |
主なカントリーリスク | ・中国との貿易戦争 ・竜巻による自然災害リスク |
人件費の高騰 |
この中で、その国の通貨に投資するうえで特に重要な項目は、下の4つです。
- 政策金利
- 国債格付け
- 経済成長率
- インフレ率
政策金利
長期保有によるスワップ金利収入を狙う場合、政策金利が高い国の通貨が有利です。
現在は、米ドル:4.50%・豪ドル:3.10%と、米ドルが高いです。
国債格付け
国債格付けの低さは、その国の通貨の信用力のなさを表します。
オーストラリアは格付け会社のムーディーズ・S&Pとも最上級なのに対し、
アメリカはムーディーズは最上級ですが、S&Pは上から2番目のレベルです。
ただし、S&Pは少し厳しめの格付けをつけていますので、どちらも投資するのに全く問題ありません。
経済成長率
経済成長率の高さは、その国の魅力の高さにつながります。
2019年の経済成長率は、若干アメリカのほうが上ですが、どちらも先進国の中では高めです。ちなみに、日本の経済成長率は1.66%です。
インフレ率
インフレ率が高い国の通貨は、年数が経過するごとに貨幣価値が下がる傾向にあります。
現在は、アメリカのほうが若干インフレ率が高いです。
次に気になるのが、米ドル円と豪ドル円の為替レートの推移です。
米ドル円と豪ドル円為替相場の過去チャートで比較
上の図は、2007年1月以降の米ドル円と豪ドル円為替相場のチャートを比較した図です。
上の図から
- 通常状態では米ドル円 > 豪ドル円
- 2008年10月のリーマンショックでは、豪ドル円のほうが下落率が大きい
- 2011年8月のアメリカ国債格付け引き下げ時、米ドル円が暴落し、豪ドル円が米ドル円を上回る
リーマンショックやアメリカ国債の格付け引き下げなどのイベントがあった際は、米ドル円と豪ドル円の下落幅に大きな差があることが分かります。
そのため、両方の通貨を持つことで、暴落による損失を和らげることが可能です。
結論
米ドル・オーストラリアドルとも、通貨に投資するうえで重要な指標は、いずれもほぼ同じでした。
どちらに投資しても期待できるリターンはそれほど変わりませんが、世界の基軸通貨にもなっている米ドルのほうが流通量が多いため、豪ドルより若干安心して保有できます。
そのため、
- 暴落時のリスクヘッジ対策として両方を保有
- 米ドルを多めに(60~70%)、豪ドルを少なめに(30~40%)保有
するという投資戦略が考えられます。
なお、通貨への投資は外貨預金よりFXが、金利・手数料・税金面でお得です。
詳しくはこちらです→豪ドルの定期預金・外貨預金・FXで金利と手数料を比較
ただしFX会社によって、もらえるスワップポイントは大きく違います。
その点に注意して、投資をしましょう。
- 米ドルへの投資→米ドル円のスワップポイントを比較
- 豪ドルへの投資→豪ドル円のスワップポイントを比較
その他の高金利通貨もFXトレードの対象に加えたい方はこちらをご覧ください。
→高金利通貨の比較